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あと2ヶ月に迫るCentOS終了問題。後継OSの候補の1つであるAlma Linuxから新たなプロジェクトができた。
CentOS後継問題のまとめはこちらから。
Alma Linuxは1か月ほど前に8.5のベータをアナウンスしていた。
Rocky Linuxは6月以降主な活動が見えない一方で活発に活動を続けているようだ。
そんな中で新たなプロジェクトの発表があった。
すでに動いているCentOS7.xのシステムを8.x系にバージョンアップする支援をするツールだ。名称がELvate。エレベータってことかな。
クラウドではよくフォークリフトに例えてリフト&シフトという言葉があるが、それに似せているのかもしれない。
詳細はこちらに書かれている。
以降の際の8.x系は今更CentOS8.xにはしないだろう。Alma Linuxが提供するので当然Alma Linuxは対象になるが、なんとRocky Linuxも対象なのだそうだ。
他にも、CentOS Stream、Oracle Linuxも対象になる。Oracle Linuxも長くCentOS互換のOSとして使われてきているものだ。国産のCentOS後継を名乗り出たMiracle Linuxは現状は含まれていないが、コミュニティ主導で進められているプロジェクトなのでいつの日か対象に入るのかもしれない。
バージョンアップではデータは保持される。
オンライン、つまり稼働中にできるかというと、おそらくそんなことはないだろう。再起動を伴うように思える。
そのあたりは、CentOSからAlma Linuxにオンラインで変更したときの記事が参考になる。
この時と同様になるのではないかと想像するが、メジャーバージョンが異なるので時間はもっとかかるかもしれない。
Alma Linuxは非常に活発なコミュニティに支えられて、徐々にCentOS後継の最有力候補になった印象だ。
一方でRocky Linuxは最初から低調な印象で、今は数か月間WEBページが更新されていない。何らかの問題があるのだろう。
他のディストリビューションは調べていないが、CentOSの使い勝手のままサポートされるOSに移行したいなら、現時点ではAlma Linuxが最有力といえる。まだ数年はサポートを期待できそうだ。
一方でRed Hatからもその後CentOS終了に対する支援の情報がなくなった。CEOが替わったりといろいろな問題を近年は抱えている。CentOS終了問題など関わっていられないのかもしれない。
真実はわからないが、12月末はもうすぐだ。商用サービスにCentOSを使っている場合は、サポート切れによるパッチ適用がなくなるセキュリティ問題がすぐにやってくる。
可能な限り年内に対策して、サポートが続く新しいOSに移行すべきだ。エンジニアには忙しい年末がやってくる。
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