【Alma Linux】CentOS後継のAlma Linuxが9.2Betaを提供開始
最終更新:2023年5月20日
投稿:2023年5月1日
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CentOS8の後継の最有力のAlma Linuxから次のバージョンである9.2のBetaが提供開始になった。
CentOS後継問題のまとめはこちらから。
Alma Linuxのアップデート
本家RHELでは8.x系同様に9.x系でも半年ごとのマイナーバージョンのアップデートが続いている。
昨年11月の9.1のリリースから半年たったので、予定通り9.2がやってくる。その前に恒例のベータバージョンのリリースだ。
9.2Betaの提供
下記でAlma Linuxがアナウンスしている。
Alma Linux 9.2 Beta 出典:公式
対応するアーキテクチャは、x86_64,aarch64,ppc64le, s390xとのこと。8.8Betaと同じだ。
9.2の新機能
詳細はリリースノートを参照。
おおよそ8.8Betaで追加された機能と同じだ。目立つ機能をかいつまむ。
カーネルバージョン
インストーラ、イメージ作成
- 以前はCLIでしかできなかったOSイメージのカスタマイズをGUIでできるようになる。
RHEL for Edge
- ユーザやパスワードをあらかじめ設定してOSイメージを作成できる。今までできそうでできなかった機能。
ソフトウェア管理
- yumによりオフラインでパッケージの更新ができる。
インフラサービス
- RAN(Radio Access Network向けに通信を効率化することができるSyncEを提供する。
セキュリティ
- SCAPの新ルールであるログイン中のセッションのタイムアウト時間が追加。
- fapolicydによるRPMデータベースのフィルタリング
この機能により、RPMでインストールされる特定のアプリケーションをブロックできる。
あるいはデフォルトの設定のフィルタでは許可されないアプリケーションをインストールできるようになる。
- firewalldがVer1.2ベースに変更
新しい機能とフェールセーフモードを装備。
起動時にフェールセーフモードにフォールバックするモードを装備。
プログラム言語
下記のもののバージョンが更新された。
- Python 3.11
- GCC Toolset 12
- Go Toolset 1.19.4
よく使われるモジュール
下記のもののバージョンが更新された。
- nginx:1.22
- postgresql:15
- tomcat ver.9
まとめ
9.x系を使う人はyumやdnfで更新することが可能だ。従い新規にインストールする必要はない。
8.x、7.x系を使う人は、脆弱性の問題やパッケージのサポートを理由に9.xに移る必要があれば、移行先の候補になるだろう。
ただし9.x系はSELINUXをDisableにできない。開発したアプリがSELINUXに適合できるかの調査検討期間が必要だ。8.xがEOSになる前に終わらせておきたいところだ。
ダウンロードはここから。
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著者プロフィール
irvine
ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。