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早くも最初の四半期決算が発表されている。ゲーム業界のガリバーである任天堂も例外ではなく、4-6月の決算を先日発表した。
任天堂スイッチについてのまとめはこちら。
任天堂のWEBサイトに掲載されている。
売上高 3,581億円 -9.9%(前年同期比)
経常利益 1,503億円 -14.4%
日本でもワクチン接種が進んできたが、外国はその先をいっている。すでに巣ごもり需要は無くなってきたようで、amazonでさえ減益の決算を発表した。
同じように任天堂もスイッチの売れ行きが落ちてきたようだ。もっとも欲しい人のほとんどはすでに持っていると思う。
最近は抽選販売もなくなってきて、買いたい場合はそんなに苦労せず買えるようだ。
下に補足が書かれているが、昨年はあつ森が世界中で売れたことで通常より売れていたはず。今年は通常の売れ方に戻った、と考えてもよいだろう。
ゲーム機やゲームを販売するだけでなく、企業の収入はロイヤリティ収入もある。例えば特許使用料だ。先日のニュースの件は8月になってからの話なので2Q決算以降に貢献するだろう。
円グラフにあるように、任天堂の売り上げの半分くらいは南北のアメリカ大陸の国となっている。ほとんどはUSだろう。
売れ行きが悪くなると広告を出したり、値引きをしたりする。そういう経費が販売費、管理費に見えてくる。
下図のように昨年よりは増えているようだ。売れ行きが悪くなったのでテレビCMを増やす、というようなことをしているのだろう。
これにより、営業利益は前年比で-17.3%と減っている。
子会社含めた任天堂の連結業績の予想は、やはり絶好調だった2021年3月期よりは下がる。売上高で-9%、純利益で-29.2%だ。
それでも赤字になっているわけではなく、3,400億円もの黒字になる。素晴らしい企業だ。
さて、スイッチ自身の売れ方の内訳だ。
昨年度と比べて売れた台数は減っている。この3ヶ月でスイッチが331万台、スイッチライトは114万台売れたようだ。
ゲームについてはあつ森は売れ行きが鈍っているが、代わりに新しいゲームが売れている。ポケモンスナップだけで207万本だ。大ヒットといえる。
そしてスイッチの累計販売台数は8500万台以上になった。
毎回あるが、資料の最後にはミリオンセラーになっているゲームの紹介がされている。もちろん自社ソフトだけだが。
10月の新型登場を控えているが、発表時に期待が失望になって株価が下がった。他にも価格が高いことに対して、落ち込んだ利益を盛り返すためではないかと金融系のニュースに出ていたが、それに対して任天堂がtwitterでコメントを出している。
投資家のみなさまや、お客さまに正しくご理解いただくためにお伝えします。
2021年7月15日(日本時間)に、Nintendo Switch(有機ELモデル)が、Nintendo Switchよりも収益性が高まるといった趣旨の報道がされましたが、これは事実ではございません。(1/2)— 任天堂株式会社(企業広報・IR) (@NintendoCoLtd) July 19, 2021
海外だけでなく日本でもワクチン接種は年内にほぼ終わるだろう。しかし予定外の変異株による再蔓延により、再び各国でもロックダウンの可能性があり、日本も最近の新規陽性患者数を見る限りは楽観視できない。
今後再び学校が休校という事になれば任天堂に再び追い風が吹き、スイッチの台数は上乗せされるだろう。
ソニーも同時期に発表し、プレーステーション5の販売が全世界で1,000万台になったそうだ。我が家にはいまだ来ないが、そろそろ供給が落ち着いてきたようにも見える。
スイッチと同様にこの夏から年末にかけて、更に販売台数が増えるかもしれないな。
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