IrvineのもっとPC自作日記
ソニーストア
Dynabook Direct
HP Directplus -HP公式オンラインストア-
デル株式会社
本ページはプロモーションが含まれています。
  
 

【大容量HDD】Seagateが50TBHDDを2023Q3にリリース予定

 

スポンサーリンク

 
【大容量HDD】Seagateが50TBHDDを2023Q3にリリース予定
 

Seagateが50TBのHDDの出荷に言及した。
ストレージに関するニュースのまとめはこちら。

このストレージの記事もチェック!
  

Seagateの以前の発表

以前の記事はこちら。

HAMR(熱アシスト磁気記録方式)を使った30TBのHDDのサンプル出荷を始めたという記事だった。

HDDの製造は3社に絞り込まれており、WD、シーゲート、東芝だ。東芝はかつて2.5インチHDD、つまりノートPC用で躍進していたが最近はすっかりSSDに置き換えられてしまい、今は富士通から元々買収したニアライン用のHDDを開発し販売している。しかし他の2社との差はつくばかりだ。

当然3社の間ではHDDが生き残るために必要な大容量化の技術開発が行われ、ちょっと前はSMR(Shingled Magnetic Recording)による若干の増量を製品化していた。
しかしSMRはランダムアクセス性能に非常に問題があり、方々でたたかれたのか最近は同容量の従来方式のCMRドライブを再度出してきている。
SMRについてはこちらを参照。

Seagateの現状

海外メディアの情報によれば、最初のHAMRドライブは3.2TBのプラッタ10枚で構成され、32TBドライブとしてリリースされる。
10枚プラッタ構成はすでにSeagateでは技術的に確立されており、あとはプラッタの記憶容量を上げていくだけだ。
最初は3.2TB、次が3.6TB、そして4TB、5TBと続けていくようだ。

Seagate 50TBHDD

Seagate 50TBHDD 出典:Tom’s HARDWARE

そして5TBはすでに研究所にはあるという。Seagateはリリース時期を明言してないが、ターゲットは2023Q3にしているようだ。
CFOが会合で話した内容によれば、すでに5TBのプラッタは動いているという。

リリース計画

研究所でのテストを終えたら、上顧客に対してまず提供し、評価を進めるようだ。上顧客とはHDDを大量に使う例えばクラウド事業者だ。

Seagateは近日24TBのPMR方式のHDDをリリースする。PMRはPerpendicular Magnetic Recordingで、Seagateの現行方式だ。
28TBまではこの方式でリリースし、32TBからはHAMR方式に切り替わる。
方式が切り替わるとその時にいろいろ出てくるかもしれない。安定して価格が下がったら我々が買うこともあるだろうけど、まあ、10万円では買えないのだろうね。

国内で入手できるHDD

WEB情報では、Seagateは20TB、WDは26TB、東芝は20TBと大差はない。
SeagateとWDがHAMRで容量増加を図る一方、東芝はMAS-MAMR(共鳴型マイクロ波アシスト記録)で増量を図っている。
WDは当初MAMR(マイクロ波アシスト記録)を進めていたが最近はHAMRに乗り換えたようだ。
特許などにより先端技術は抑えられていると思う。東芝が異なる方式を採用したのはそのあたりの事情もありそうだ。

PR

   
著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です