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HDD御三家のWDからデータセンタ向けの32TB(SMR)/26TB(CMR)が販売開始された。
ディスクを11枚にし、独自のUltraCMRとエネルギーアシストの垂直磁気記録(ePMR)テクノロジーにより、記録密度を高めている。
大容量ストレージデバイスであるHDDについてのまとめはこちら。
昨年あたりからシーゲートなどで大容量HDDを作るテクノロジが確立され、30TBを超えるHDDが発表、リリースされてきている。
WDも同様に研究してきたのだろう。ディスクを11枚に増やし、さらに記録密度をあげている。記録密度を上げるためにePMR、エネルギーアシストの垂直磁気記録を採用している。
高密度化のためには各社でエネルギーアシストの方式を使っている。実現方式は微妙に異なるが大まかには磁性体にレーザーを当てて熱し、これにより熱したところのみの磁気を変える。加熱する範囲を狭くすることで、記録密度を上げる方法だ。
WDからSMR用に32TB、CMR用に26TBが発売された。型番はそれぞれUltrastar DC HC690、Ultrastar DC HC590だ。
SMR用の方が容量が多いが、これはSMR方式というものの特性による。
SMRはShingled Magnetic Recording、つまり重ね書きを前提とした方式で、書き込み時に横のレコードにはみ出て記録する。書き込むエリアの面積をオーバラップすることで記録密度を上げた方式だ。
5年くらい前までは大容量のHDDといえばSMR方式ばかりで、安くするためなのかWDもBlueラインの製品をことごとく変えて、ZFS方式のNASとの相性の悪さから非難を集めた。
その反省があるのか、最近のBlueラインはすべてCMRに置き換えられている。
SMR問題の詳細は下の記事を参照。
製品の詳細はこちら。
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