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Windows11がインサイダプログラムを対象に提供開始されたと聞き、早速更新してみた。
更新の中で遭遇した失敗について。
Windows10についてのまとめはこちら。
速報の情報をもとに書いた前回の記事にいくつか訂正がある。
上表の動作要件だが、明記されていなかったので把握できていなかった。TPM2.0対応が必須となり、第7世代Core、および第1世代Ryzen以降のCPUでないと利用できないという事が判明した。
今まで気に留めることもなかったTPM。主に企業向けのノートPCに搭載されていることが多い。いろいろな解説記事を見て行くと、暗号鍵のような情報をCPUと別の箱に収め、簡単にはアクセスできないようにしている、という事のようだ。
つまり重要な情報を扱う企業向けのPCであれば、暗号鍵を盗まれて情報漏洩してしまうと企業の存続にかかわる。そういうことを回避するためのハードウェア部品だ。
最近のCPUではそのハードウェアがなくてもCPU内でエミュレーションができるようになっており(CPUでやったら意味があるのか?と思えるが)TPM対応必須とした場合に救済されるラインが先ほどの 第7世代Core、および第1世代Ryzen以降のCPU という事のようだ。
これは困った。自分の持つ自作PC、メーカ製PCはことごとくアウトだ。
Windows11に行けるもの
PC名 | CPUモデル | メモリ |
---|---|---|
Jisaku7 | Ryzen5 3600 | 32GB |
Inspiron 7380 | Core i5 8265U | 8GB |
Windows10で終了するもの
PC名 | CPUモデル | メモリ | 理由 |
---|---|---|---|
Jisaku6 | Core i7 6700K | 32GB | TPM未対応 |
Jisaku5 | Core i7 3770K | 16GB | TPM未対応 |
Jisaku4 | Core i7 860 | 4GB | TPM未対応 |
Dynabook R731 | Core i3 M370 | 4GB | TPM未対応 |
YOGA Tablet2 | Atom Z3745 | 2GB | 32ビットCPU |
※Teclast X80 Proは起動しないので除外。
2台しかWindows11を使うことができないとは!まさか第6世代CoreのSkylakeのJisaku6まで使えないとは。
過去の資産を強制的に切り捨てさせるマイクロソフトに文句を言おう。ぜひともこの方針は撤回してほしい。
ほかにはAndroidのアプリが動くという情報があるが、どうも公式情報っぽくなかったので前回は書かなかった。
まだ確定していないが、Google PlayからではなくAmazonの提供するアプリを使えるようになるようだ。Amazonが提供するといっても中身はAndroid。きっと契約上の問題でマイクロソフトとGoogleは握手できないのだろう。
で、本題。
アップデート可能になったと聞き、早速更新してみることとした。いつものようにこういう実験はHyper-V上の仮想マシンで行っている。以前から持っている、21H1に更新したインサイダプログラムのWindows10をいれた仮想マシンでWindows Updateしてみた。
すると今までと違う表示がされている。まず、診断データのオプションレベルのものまで提供しないと更新できないという。
うーん、記憶にないけど、オプションも提供に設定変更して再度トライする。
今度はこういう表示になった。まず最小ハードウェア要件を満たしていないこと、それからチャネルオプションは制限されるという事。
ん?どういう意味だ?
最小ハードウェア要件は上表の通りなので、単にCPUコア数などのことだろう。これはHyper-Vの設定画面で変更できる。後者は何だろう。
答えはマイクロソフトのブログに書かれていた。
このブログの下の方に下表が載っている。要約するとこういうことだ。Windows11インサイダプレビューを使って更新するには下記条件になる。
一番最後の条件に該当して更新できないという事だったようだ。なるほど、面倒くさい。
数あるインサイダプログラム用のWindowsの中にはもちろんDevチャネルのものもある。これを更新させよう。
今度のものは下にバージョンがDevと明記されているものだ。
念のためチャネルを確認。Devになっている。
Windows Updateを見に行くとダウンロード可能なものにWindows 11 Insider Previewがある。早速ダウンロードを開始。
ダウンロードが終わり更新作業が始まるといきなり表示が現れた。
いつも仮想マシンは1コアで作っているので、そのため最小要件を満たしていなかった。Hyper-Vの設定メニューから2コア、RAMは4GBに変更して再度ダウンロードする。
ダウンロードが終わり再起動を行うと、19H1,20H1への更新したときと同じような長い時間をかけて更新された。
再起動すると、Windows10とは違うログオン画面が表示される。
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