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WD製CMR 8TBのドライブ WD80EAZZについて質問してみた

 

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WD製CMR 8TBのドライブ WD80EAZZについて質問してみた
 

8TBでCMR方式のWD製ドライブ、WD80EAZZについてメーカに質問してみた。
大容量ストレージデバイスであるHDDについてのまとめはこちら。

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WD80EAZZについて

発売時に記事にしている。

ネットで分かる情報は限度があり、どうしてもわからない情報をメーカであるWD(ウェスタンデジタル)社に質問した。
質問は下記。

  1. 回転数が一般的な5400rpmではなく5640rpmなのはどういう理由でしょうか。データ転送の向上を意図したか、あるいはヘリウム封入などによりたまたま回転数を上げれたのでこうしたのでしょうか。
  2. この製品はヘリウム封入でしょうか
  3. ディスク枚数は6TBのWD60EZAZと同じでしょうか、あるいは増えているますか。1枚1TBと仮定すると8枚のディスクが入っていることになりますので、現実的ではないなと想像しています。
    あるいはディスクは6枚程度で、HAMRなどで従来製品のWD40EZRZなどと比べて記録密度を上げているのでしょうか。
  4. 今後EAZZシリーズは10TB、20TBと拡大していく予定はありますか。
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割と早く回答をいただけたので、ここに情報として記す。

1 回転数

一般的な5,400rpmではなく5,640rpmという今まで聞いたことがない回転数に違和感を持っていた。
残念ながら、これについては社内情報のため回答を頂けなかった。

2 ヘリウム

最近の大容量化HDDではディスクを薄くするあるいは回転時に発生する空気抵抗を減らすため、大容量ハイエンドの製品ではヘリウム封入が一般的だ。
ヘリウムは中学高校あたりで化学で習う元素記号表でいうところの2番目、一番軽い水素の次の元素だ。
ご存知のように水素が酸素と結びついて引火、というより爆発するので危険な元素である。
最近は水素を使った自動車の開発も進むが、引火、爆発問題をコントロールできるようにしないとなかなか普及は難しいと思う。
一方でヘリウムは安定した元素なので、ほかの元素と結びついて化合することもなく、使い道といえば声を変えることぐらいしか聞かなかった。テクニカルな方法ではあるが、HDDに封入して容量を若干上げることに使われるようになったのはこの5年ちょっとくらいだろうか。

回答は、ヘリウム封入ではない、とのことだった。
つまりヘリウム封入すればさらに容量を上げられる可能性が残っている。もっともBlueラインは安価なデスクトップ向け製品なので、そこまでやる予定はないと思っている。

3 ディスク枚数

HDDは複数の磁性体を吹き付けた円盤が入っている。これを増やすことで容量が増えてきたし、枚数を増やせなくなると今度は記録密度を上げて増やしてきた。
3TBの頃は垂直磁化方式が実用になり、最近の話題はHAMR、熱アシスト磁気記録方式がでてきている。

残念ながらこの質問についても社内情報を理由に回答を頂けなかった。

1枚2TBとすれば4枚で構成していることになる。最近のHDDは6枚くらいは入るようなので現状の方式で12TBくらいまでは拡張しそうに思えるが、詳細は不明だ。
興味があったら購入して分解すれば枚数はわかるが、あまりにももったいないのでやらない。

4 容量の拡大計画

回答は、現時点では話せる情報はないとのこと。

おそらく計画はあるが、社内情報なので容量と発表時期は他社の状況を見つつ決めているのだろう。
3に書いたように、もしもディスク枚数にまだ余裕があるのなら、容易に10TB、12TBの製品を製造できるはず。
しかしそうしないのは、8TB製品がどのくらい売れて、10TB以上はどのくらい見込めるか、最終的にはこの製品でどれだけの利益に貢献できるか検討しているものと思う。

デスクトップPC向けに10TB以上のドライブが必要か?と聞かれると自分は必要だ。しかし世間一般ではBTOのベース機でも3TB程度の容量が主流で6TBが標準という物は見かけない。最近のBTO機でもメインストレージはSSDになっており、データ格納用にオプションで6TBのHDDをつけることは可能だが、それ以上のオプション設定は見かけない。

需要がなければ大量の在庫になりかねない。自分のようにPCのデータが多い人向けだけでなく、地デジ番組保管用NASへの使い道があるが、世間ではまだまだニッチな使い方だ。
それゆえまだ計画を考えているのであろうと想像する。

回答のまとめ

明確な答えを頂けなかったが、おそらく何らかの新しいテクノロジを投入した製品だろう。
そこから考えると、Blueラインで容量を拡張した製品が出てくる可能性はあるし、この製品をベースにしたRed,Blackなど別ラインへの展開もありそうだ。
WD80EAZZがWD社にとって新たな起点の製品でありそうという事は間違いない。

そして自分自身はどうするか。
以前書いているが、XigmaNASのZFSドライブとしてSMRは不適格という話がある。

しかしCMRであるWD80EAZZであれば、ZFSドライブとして使えるだろう。現状は3TB/4TBのドライブで構成しており、頻繁に容量オーバを発生させている。その都度重複するバックアップを消して無理やり容量を確保しているのだが、
3TBを8TBに替えれば一気に2.6倍の容量を確保できる

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問題になりそうなのは電源容量が足りるかと、1台14,000円ほどのこのHDDをZFSのため最低5台揃えないといけないという事だ。
既存のプールを生かすため1台ずつ交換していく手もあるが、XigmaNASを載せているNAS4Free機(Skylake世代)の老朽化をそろそろ考えて行かなければならないので、いっそ新たなNASを作る手もある。
新たに作るとしたらXigmaNASにこだわる必要はないので、最近の最も尖ったNASソフトを探すというのもいいか。その場合はケース、マザーボード、CPU、メモリも必要になる。

セールの時にWD80EAZZを少しずつ買っていき、5台そろったらどうするか考えよう。今年の末までにはどうにかしたい。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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