楽天グループが3Q決算を発表 モバイル事業は今後どうなるか
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楽天グループが2022年3月期の3Q決算を発表した。その中でモバイル事業について触れているので紹介する。
楽天モバイルについてのまとめはこちら。
3Q決算の概要
楽天グループ全体の決算はここではあまり触れない。
モバイルセグメントの3Q決算は1,052億円の赤字。通期では1,187億円の赤字の見込みだ。
楽天G 2022年3月期3Q決算
原因は以前からある、au網利用のローミング費用が重いのだろう。他に、初期投資として基地局設置のための費用もある。他のMNOは既設の基地局を5G用に転換していくのだろうが、楽天はそれがないので新規に用地探しからやっていく。かなりの手間とコストだろう。
(ただ、5Gの使用する電波の特性から、他のMNOもかなり基地局の増設は必要なようだ。)
2022年度からはこの赤字が減っていく見込みという。理由は、下記のようだ。
課金ユーザが増えた
契約者が増えた
ローミング費用の削減
契約者数
いつの間にか550万契約になったそうだ。ただし以前のMVNO事業のユーザも含むので、それを抜くと450万契約だ。
昨年の1年無料キャンペーン終了前の駆け込みで大きく増やしたが、以後は爆発的な伸びではなく順調、という言葉が適切か。
ちなみに20年12月と21年12月で比較すると3倍弱に増えている。3月の駆け込み需要期に2倍くらいになっているので、以後の8ヶ月で20年12月当時と同数程度の契約を獲得したようだ。
人口カバー率
先日も書いたが、96%を達成している。
楽天G 2022年3月期3Q決算
詳細は下記参照。
楽天モバイルのこれまでとこれから
2019年2月に開始し、2020年4月に1年間無料でサービスを開始した。
以後順調に契約数を増やし、基地局を増やして、2020年9月に5Gを開始。そして2021年1月には新たなメニューであるUNLIMIT VIが開始した。
楽天モバイルの優位性はネットワーク機器に仮想化技術を持ち込み、運用コストを安くするという点だ。
この優位さが見えてくるのはまだ数年かかるだろう。一方で海外事業者にシステムを販売することで収入を増やす計画もある。まだまだ我慢の日々が続きそうだが、楽天モバイルの未来は明るいと信じたい。
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著者プロフィール
irvine
ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。