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インテルデスクトップ向け第11世代Coreプロセッサ Rocket Lake-Sが発売開始 Ryzenと比較

 

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インテルデスクトップ向け第11世代Coreプロセッサ Rocket Lake-Sが発売開始 Ryzenと比較

以前発表されていたインテルデスクトップ向け第11世代Coreプロセッサが発売された。

PC、周辺機器についてのまとめはこちら。

仕様

Intel Rocket LakeS

以前の記事参照。

特長は下記の通り。

  • アーキテクチャ
    長年続いたSkylakeから始まるアーキテクチャが終わり、Cypass Coveという新しいアーキテクチャが採用される。
  • 製造プロセス
    14nm
  • メモリ
    DDR4-3200/2933対応
  • VNNI対応
    ディープラーニング対応
  • GPU
    INtel UHD Graphic 750(Xe Graphicsベースに改良 HDMI2.0b対応)
  • PCI/e4.0の採用
    20レーンを用意
  • USB3.2 Gen 2×2の採用
  • 500シリーズチップセット

Core i9-11900Kはサーマル・ベロシティ・ブーストにより最大5.3GHzで動作する。
またWEBではこのようにも書かれている。

ゲームのためのデザイン:インテルは、新しい第11世代 インテル® Core™ Sシリーズ デスクトップ・プロセッサーにより、デスクトップPCにおけるゲーム性能を極限にまで高め、世界中のプレイヤーに最高の没入感を引き続き提供します。

自作PCをする人の需要のほとんどはゲームになったという事なのだろうか。

CPUラインナップ

Intel Rocket LakeS

Intel Rocket LakeS

出典:インテル WEBページ 以下同じ

Rocket Lake-SはCore i5~i9で登場し、i3は第10世代のComet Lake-Sを引き続き使うそうだ。
今回はi3の話は省略する。
まずはCPUのランク別の大まかな比較。

Core i9 Core i7 Core i5
コア数/スレッド数 8 / 16 8 / 16 6 / 12
ベースクロック/最大クロック 3.5GHz / 5.3GHz 3.6GHz / 5.0GHz 3.9GHz / –
キャッシュ容量 16MB 16MB 12MB
TDP(W) 125 125 125
メモリ規格 DDR4 3200, DDR4-2933
内蔵グラフィックアーキテクチャ 750 750 750
ディープラーニング・ブースト 対応 対応 対応

続いてモデル別の主要機能の比較。

ベースクロック(GHz) サーマルブースト時クロックシングル(GHz)/全コア(GHz) ターボブーストマックス時(GHz) コア数/スレッド数 熱設計(W) アンロック有無 PCI/e レーン数 対応メモリ 内蔵GPU 価格($)
i9-11900K 3.5 5.3/4.8 5.2 8/16 125 あり 44 DDR4-3200
DDR4-2933
UHD750 539
i9-11900KF 3.5 5.3/4.8 5.2 8/16 125 あり 44 DDR4-3200
DDR4-2933
513
i9-11900 2.5 5.2/4.7 5.1 8/16 65 44 DDR4-3200
DDR4-2933
UHD750 439
i9-11900F 2.5 5.2/4.7 5.1 8/16 65 44 DDR4-3200
DDR4-2933
422
i9-11900T 1.5 NA 4.9 8/16 35 44 DDR4-3200
DDR4-2933
UHD750 439
i7-11700K 3.6 NA 5.0 8/16 125 あり 44 DDR4-3200
DDR4-2933
UHD750 399
i7-11700KF 3.6 NA 5.0 8/16 125 あり 44 DDR4-3200
DDR4-2933
374
i7-11700 2.5 NA 4.9 8/16 65 44 DDR4-3200
DDR4-2933
UHD750 323
i7-11700F 2.5 NA 4.9 8/16 65 44 DDR4-3200
DDR4-2933
298
i7-11700T 1.4 NA 4.6 8/16 35 44 DDR4-3200
DDR4-2933
UHD750 323
i5-11600K 3.9 NA NA 6/12 125 あり 44 DDR4-3200
DDR4-2933
UHD750 262
i5-11600KF 3.9 NA NA 6/12 125 あり 44 DDR4-3200
DDR4-2933
237
i5-11600 2.8 NA NA 6/12 65 44 DDR4-3200
DDR4-2933
UHD750 213
i5-11600T 1.7 NA NA 6/12 35 44 DDR4-3200
DDR4-2933
UHD750 213
i5-11500 2.7 NA NA 6/12 65 44 DDR4-3200
DDR4-2933
UHD750 192
i5-11500T 1.5 NA NA 6/12 35 44 DDR4-3200
DDR4-2933
UHD750 192
i5-11400 2.6 NA NA 6/12 65 44 DDR4-3200
DDR4-2933
UHD730 182
i5-11400F 2.6 NA NA 6/12 65 44 DDR4-3200
DDR4-2933
157
i5-11400T 1.3 NA NA 6/12 35 44 DDR4-3200
DDR4-2933
UHD730 182

対応チップセット

合わせて対応チップセットはIntel 500シリーズになり、Z590、H570、B560とおなじみのラインナップ。
今回からZシリーズでなくてもメモリのオーバクロック機能を使えるようになったそうだ。
これって規制するようになったのは90年代後半か2000年代初頭だったと思うので20年ぶりの開放だ。

Intel Rocket LakeS

Intel Rocket LakeS

AMD Ryzenとの比較

では気になるRyzenとの比較。すべてはできないので目立つものでする。
Ryzenについては下記記事で書いている。

Core i9-11900K Ryzen9 5950X Core i7-11700K Ryzen7 5800X Core i5-11600K Ryzen5 5600X
コア数/スレッド数 8 / 16 16 / 32 8 / 16 8 / 16 6 / 12 6 / 12
ベースクロック/最大クロック 3.5GHz / 5.3GHz 3.4GHz / 4.9GHz 3.6GHz / 5.0GHz 3.8GHz / 4.7GHz 3.9GHz / 4.9GHz 3.7GHz / 4.6GHz
キャッシュ容量 16MB 8MB / 64MB 16MB 4MB / 32MB 12MB 3MB / 32MB
TDP(W) 125 105 125 105 125 65
メモリ規格 DDR4 3200
DDR4-2933
DDR4 3200 DDR4 3200
DDR4-2933
DDR4 3200 DDR4 3200
DDR4-2933
DDR4 3200
内蔵グラフィックアーキテクチャ 750 なし 750 なし 750 なし
ディープラーニング・ブースト 対応 なし 対応 なし 対応 なし
GeekBench Single Core 1,766* 1802 1,673 1,892 1,565 1,712
GeekBench Multi Core 9,673* 18,841 8,054 10,824 6,220 8,666
大手量販店価格 129,800 58,799 59,980 37,800 45,780

※Core i9-11900Kは未発売のため価格なし、GeekBenchの性能はi9-11900の情報。
GeekBenchの性能は定格クロックでの結果で最もよさそうなものを選んだ。
大手量販店価格は、通販で買える名前が知れた店を優先して選んでいる。

i9-11900Kの価格、性能がわからない状況ではあるが、i7と5800XではRyzenのほうが性能が良い。
価格差は大きくはない。一方でi5と5600XではRyzenのほうがかなり高くつく。インテルの価格戦略だろうか、

ベンチマークに現れないような差を注意したい諸兄はインテルを選べばよいし、性能がでれば多少の不具合は
目をつぶれる諸兄はAMDを選べばよい。
あと、インテルは内蔵グラフィックありのもので上記価格なので、AMDの方はグラフィックボードを買う
金額の上乗せが必要であることに注意。

まとめ

インテルとAMDの戦いは、このところAMDの圧勝だ。インテルのCEOが交替したので、今後は戦略が
変わってくるだろう。

インテルはNAND事業を売却するのでCPU以外にめぼしい事業はない。背水の陣だ。

インテルの猛烈な巻き返しが期待できる2021年。夏ごろに発表があるであろうAMDの新製品と、
年末に出てくるであろうインテルの次世代が楽しみだ。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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