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気になるストレージ製品を紹介していくシリーズ。
今回はWDの外付けストレージに22TBバージョンが出る話。
ストレージに関するニュースのまとめはこちら。
WDは今や世界中で3社しかないHDD製造メーカの1つだ。(ちなみにほかの2社はシーゲートと東芝)
WD自身はHDD専業だったが時代がSSDに流れていく過程で、NAND製造メーカのサンディスクを買収し、HDDもSSDも販売できるメーカにWDはなっている。
なお、国内NANDメーカのキオクシアは、四日市と岩手にある工場をWD(もとはサンディスク)と共同で建設し、製造されたNANDチップを分けているそうだ。
NANDチップ製造は巨額のコストがかかり、1社だけではそのリスクを負えない。そんな理由から共同操業になったようだ。
WD自身はHDD製品を研究開発し製造している。今回紹介するものはCMR方式の22TBドライブを使った、USB接続の外付けHDDだ。
My BookはWDのコンシューマ向けのブランドで、USBでPCと接続される。このためNASではないが、NASよりも高速なUSBのインタフェースによりデータの読み書きが速い。
My Book自体は結構前からあると思う。容量が4TBから始まって、今回は22TBだ。大容量のHDDがリリースされる都度、新たなモデルを出してきたのだろう。
My Bookシリーズは2つのラインがあり、HDD1台、つまり冗長機能がないMy Bookと、HDD2台、つまり冗長機能を設定可能なMy Book Duoがある。
My Book DuoはRAID0,1だけでなくJBOD構成も可能だ。JBODとは、Just Bunch of Drivesのことだが、複数のドライブがそのまま見える、例えばWindowsならドライブレターが2つ割り当てられる状況になる。
1つの筐体であるのでRAID0や1のようにドライブレターが1つだけと思いがちだが、こういう仕組みもある。
なお、内蔵されるドライブはまだ高価なニアライン用だ。デスクトップグレードではないので、この製品の価格は結構高いだろうと想像する。
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NASならまだしも、USB外付けドライブで22TBも必要になるケースを想像できない。NASであれば需要はかなりあると思うが、NASは競合メーカが多いのでドライブメーカのWDが開発するにはちょっと難しいのかもしれない。あるいはHDDを買ってくれるNASメーカの手前、競合することはできないのかもしれない。
WDがその気になればHDDを原価で用意できるので、どのNASメーカよりも安く提供できるだろう。それをしないのは法律の問題か、やはりNASメーカと友好的にやっていきたいからだろう。
あと、22TBでRAID1の同期にかかる時間が何日になるかは気になる。1週間くらいかかったりして。
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