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HDDの故障率を紹介する海外事業者、BackBlaze社の恒例の記事の紹介。今回は2026年1Qの統計情報に基づく考察。
大容量ストレージデバイスであるHDDについてのまとめはこちら。
前回の記事はこちら。
四半期恒例のUSのBackBlaze社の公表データのご紹介。
元ストレージシステムのエンジニアの自分が以前の仕事での経験をもとに、同社のデータをみて勝手に考察する。Back Blazeが公表している記事はこちら。
今回は2026年1Q、つまり1~3月の統計になっている。


Back Blaze社 ドライブ故障率 2026年1Q 出典:Back Blaze社 以下同じ
このレポートは13年も続いているそうだ。
BackBlaze社はクラウドストレージなどのサービスを提供するUSの会社だ。いつもは1Qの統計情報は5月あたりに出てくるのだが、今回は異常事態があって遅れたそうだ。
同社は3月末時点で345,662台のHDD/SSDドライブを使っている。このうち、OSブート用3,907台と統計的有意さのないHDDを除いて、データ用ドライブは 341,263台だった。これらについて故障状況など統計をとったものが本レポートだ。
概要はこちら。AFRは1.24%だ。1年間で100台のうち1台強が壊れる計算だ。ずいぶん安定してきている。2025年通期と比べて大きな変化はなさそうだ。


Back Blaze社 ドライブ故障率 2026年1Q


Back Blaze社 ドライブ故障率 2026年1Q
今回から表の表示方法が変わっているので、すべてが見えていないことに注意。
今回は新種のHDDを入れてないそうだ。
この表からわかるのは、故障が0だった3種類のHDDだ。どれも台数は1000台に満たないので、発生することがそもそも少なかった。
これらに次いで故障が1台だったものは以下のもの。
ST12000NM000Jがかろうじて1,000台を超えているが他は1,000台未満だ。故障が少なかったのはこちらも母集団が少ないためだろう。
AFRで見ると、HGSTのHMS5C4040BLE640 (4TB)、HUH728080ALE600 (8TB)が0だった。故障数が0台なので当たり前か。


Back Blaze社 ドライブ故障率 2026年1Q
生涯故障率は1.39%になった。前年4Qが1.13%だったのでちょっと上がった。
優秀なドライブは以下のもの。
東芝のドライブは7,000台強と少ないほうだが、WDCのWUH721816ALE6L4は27000台弱もある。このため故障数も多いのだが、母集団に対しては少ないのだろう。
今回のレポートはいつもよりも少なめだった。多面的な考察がなく、触れられていた問題により忙殺されたと推測できる。
記事の中で書かれているが、その問題とは、
2種類の機械的な問題があり、1つは書き込み時に影響し、もう1つは電源のオンオフ時に影響を及ぼしました。2種類の異なる問題が発生したため、初期調査はより困難を極めました。また、ドライブの製造年によっては、どちらか一方、両方、あるいはどちらの問題もドライブモデルに影響を与えていた可能性があります。
ドライブの具体的なモデルが書かれてないのでどのHDDを指しているかわからないが、おそらく数年にわたって使ってきたものが経年劣化なのか電源問題が発生したようだ。
ドライブ内に実装されているコンデンサなどの部品なのか、あるいは別物化はわからない。わかることは何らかの設計変更(おそらくコストダウンのための)により、部材を買えたことで今までなかった問題が出てきたのだろう。
Back Blazeの統計情報記事に載る最大の容量は26TBだ。しかしシーゲートなどはすでに30TB超のHDDを出荷している。70TBの開発アナウンスも出している。もしかしたら記事の基準に未達なので載っていないだけで、徐々に導入しているのかもしれない。
いつも思うのだが、30TBも容量があるとRAID1で同期させるのに何日かかるのだろう。8TBを搭載したNASで一晩かかるので、2,3日はかかりそうだ。
RAIDという技術を使いにくい大容量だ。この先新しいデータ保全方式が出てくるのだろうか。
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