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【OSS】ElasticsearchがOSSに復帰 AGPLライセンスに対応

 

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【OSS】ElasticsearchがOSSに復帰 AGPLライセンスに対応
 

検索を行うソフトウェアのElasticsearchと表示をするKibanaはかつてはよく使われた組み合わせだったが、ライセンスの変更によりクラウドサービス上でのOSSとしての利用が無理になった。
先ごろAGPLに対応して、クラウドサービスでもOSSとして利用できるようになったそうだ。
ソフトウェアのまとめはこちら。

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Elasticsearchの非OSS化への流れ

クラウドプロバイダのただ乗りに業を煮やしたElastic社が、2021年1月にライセンスを変更して3年半。その間はElasticsearhchをクラウド上で無償利用することはできなかった。(もちろん有償ならば可能)
この期間のライセンスはElasticライセンスといい、明確にクラウドに載せて利用することができない条項が書かれていた。
当時は非常に物議をかもした事件だった。

Elastic社の言い分はもっともだ。OSSの作者は明確な収入源があるわけではないので、寄付あるいは有償サービスの利用で生活している。
クラウド事業者は利用者にElasticsearchを容易に使えるようにしているが、その利用に対してElastic社には何も払わなかった。
安く使いたいユーザも寄付をすることもなく、ましてや有償サービスも使わなかった。

他に検索を行ういいソフトウェアを知らないので、クラウド上では困った人が多いのではないだろうか。

Elastic社の発表

Elasticがこのほど行った発表では、AGPLをライセンスに追加するそうだ。もともとSSPLとElastic License v2から選択できたのだが、これにAGPLが加わる。OSSに戻ることはうれしいとブログには書かれている。

Elasticsearch OSS復帰 2409

Elasticsearch OSS復帰 2409 出典:Elastic社

じゃなぜ3年前にOSSから逸脱したライセンスに変えたの?と自問自答を書いている。

So why the change 3 years ago? We had issues with AWS and the market confusion their offering was causing. So after trying all the other options we could think of, we changed the license, knowing it would result in a fork of Elasticsearch with a different name and a different trajectory. It’s a long story.

ライセンス変更により、クラウドプロバイダのAWSはElasticsearchをフォークした別PJを立ち上げた。AWSはそのPJに十分投資しているし、Elastic社との提携もした。つまりElastic社はAWSから十分対価をもらえる環境になったのだろう。

何にせよ、有益なソフトウェアがOSSに戻り、これにより人々の生活が安全で楽しく過ごせるようになるなら、いいことだ。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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