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携帯電話料金の制度変更を考える 2019年10月(1)

 

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携帯電話料金の制度変更を考える 2019年10月(1)

2020年2月26日更新
いよいよ2年縛り、SIMロックで守られてきたMNOの収益源が
切り崩される時が来た。
各社の対応を纏めて、ユーザは今後どういうようにしていくか考えていく。
なお今回の話は基本的に10月1日以降に契約した場合なので、
9月以前の契約については従来通りと考えていただきたい。
MNO(キャリア)、MVNO、SIMフリーのまとめはこちら。

規制緩和の概要

以前、法律の改定内容をもとにどうなるのか書いていた。
当時は料金プランの変更程度でどうなるのかまだ見えていなかった。

10月になり、施行された法律により下記が緩和されて、ユーザに有利になっている。

  • 2年単位の契約の違約金の上限設定(いわゆる2年縛り)
  • SIMロック解除のルール

それから、一部ユーザにはメリットデメリットが混在するのが

  • 通信料金と端末代金の分離

順に状況を書いていく。

2年縛り

政府からの指導の要旨は下記。

  • 2年契約解除時の違約金を1000円以下にすること
  • 2年契約をした場合としない場合の料金差を170円以内にすること。

各社の対応は新しい法律に従って対応はバラバラになっている。

ドコモ

10月1日以降にギガホ、ギガライト、ケータイプランの各プランを契約した場合は、
2年契約の更新月以外の解約を行った場合の違約金を従来の9500円から1000円に下げる。

ただし料金をdカードで支払っている場合は、この違約金が0円になる。
また2年契約を結ばない場合の料金は従来は基本料金が倍くらいだったが、170円になった。
なお、料金をdカードで支払っているとこの170円は発生しない。
つまり、dカードで支払う限り、2年契約をしてもしなくても料金に差はない。
2年契約を結ばずにいつでもドコモとの回線契約をやめることができるし、
2年契約を結んでいてもdカードで支払っていれば違約金なしで回線契約をやめることが可能。
dカードで払う前提であれば、2年契約による縛りは完全になくなった。

au

10月1日からプランの名称がかわり、末尾にNがついている。
料金体系は従来のものとかわりないが、新プランの2年契約は
2年契約N」という名前となっており、従来と別扱いだ。
ドコモ同様に10月1日以降の契約は2年契約Nになるが、
2年契約の更新月以外の解約を行った場合の違約金を従来の9500円から1000円に下げる。
また2年契約を結ばない場合の料金は従来は基本料金が倍くらいだったが、170円になった。
これもドコモと同じ。
ドコモと異なるのは、dカードのような支払い方法の選択で違約金が0円になるという制度はない。

ソフトバンク

2社と違う対応をいち早く発表したのがソフトバンク。
9月中旬に2年契約自体を廃止した。10月を待たず9月から開始している。

2年契約がなくなり基本プランとしては音声付きの「基本プラン(音声)」、
データ専用の「基本プラン(データ)」の2種類になり、
従来のプランから値下げになっている。
ここにデータ通信量に応じたオプションを載せる。
オプションのほうは値上げになっており、合計すると従来の料金プラン合計と同じ金額になる。
2年縛りはなくなったが値下げはしなかった、ということか。

結論

auのみ2年契約を更新月以外で解除すると違約金が発生する。
ほかの2社は発生しない。(ただしドコモはdカードで料金を支払う場合)
2年契約を結ぶことで基本料が半額になるという制度は崩壊し、毎月170円~0円の差額になった。
これもauのみ170円が発生し、ほかの2社は発生しない。(ただしドコモはdカードで料金を支払う場合)

SIMロック解除

端末を売った後に回線契約を解除されて、
ほかの事業者で使われることを恐れて販売したMNO以外で使えなくする仕組みがSIMロック。
その解除を各社が段階的に進めてきたが、今回の制度変更でもやり玉にあがり、
下記のようになった。

スマホとSIM

スマホとSIM

ドコモ

10月以前と制度は変わっていないようだ。
使用中の端末については購入日から100日後から解除ができる。
ドコモショップやMy docomoで可能。2台目以降のSIMロック解除の場合は、
前回の解除以降なら解除対象の端末購入から100日経過していなくても受け付けてもらえる。
回線を解約した、あるいは中古で購入したものについては、
購入から100日後であれば即時可能。
100日経過していない場合は100日後(購入日を1日目として101日後以降)からとなる。

au

基本的にはドコモと同じだが、端末割引について政府から指摘があり、条件が追加された。

  • 他社で使用する前提でauで端末のみ購入し回線契約をしない場合は、
    auショップにて分割代金2か月分の預かり金を支払う場合に即時実施

ソフトバンク

基本的にはドコモと同じだが、端末割引について政府から指摘があり、条件が追加された。

  • 他社で使用する前提でソフトバンクで端末のみ購入し回線契約をしない場合は、
    クレジットカードで端末代を支払っている場合はソフトバンクショップにて即時実施

端末を持ち逃げされないようにクレジットカードの信用情報で縛るということだろう。

結論

SIMロック解除に対するスタンスは横並びだが、
政府の指摘により回線契約しない場合の対応が異なっている。
ドコモには指摘がない(対象となった端末割引プランの影響がないと考えられたのだろう)。

auとソフトバンクは9月以前と同様の48回分割、半分まで支払ったら端末回収を条件に
新しい機種に乗り換え可能という、リースの様な制度がまだある。
自由なMNO間の移動をするにはSIMロック解除が必須とみなされ、
2年契約の違約金とともにやり玉に挙がった。
結果的にMNO2社は政府の要求に応じて、端末を持ち逃げされないような仕組みを考えて対応したようだ。
しかしソフトバンクの対応はともかくauは果たして持ち逃げ対策になるのだろうか。

2か月経過したら住所変更、銀行口座も閉鎖したらauは回収できない不良債権が大量に出てきそうだ。
ソフトバンクのほうもクレジットカードで信用調査するとはいえ、
偽造カードがないわけでもなく、これで10万円もする端末の代金回収ができるのか。
年明け頃に結果が出ているかもしれない。

通信料金と端末代金の分離

従来と変わって、通信料金は安いプランが出たが、
その代わりセットで端末代金を割り引くことが出来なくなった。
また購入時の割引にも上限が設定されている。
高い端末をラインナップにそろえても需要が減ってしまったと思う。各社はどう出るか。

ドコモ

ドコモは最長36回の分割が可能だが、ほかの2社のような途中で残債が0円になる制度がない。

au

悪夢か?
アップグレードプログラムEX」が終わったと思ったら、
アップグレードプログラムDX」が始まった。なんだそりゃ。

内容を調べると、従来のEXと同じだ。48回払い、プログラム利用料は月390円。
これで24回支払うと、使用している端末をauに差し出す条件で残債が0円となり新しい端末を購入できる。

(半額を支払ったら、でないことに注意。プログラム利用料があるから半額ではないと別の指摘もあった)
ただし購入できる端末はauから指定されるようだ。
アップグレードプログラムEXとの違いは、auとの回線契約は不要であること。
つまり端末だけauで買って、ドコモやMVNOで使うことが可能。
可能性が高いとしたらUQ mobileとか、au回線プランのあるMVNOだろうか。
過去に何度もEXの制度の問題点を書いてきた。
この制度はリースそのものなので、リース契約したほうが良いのではないだろうか。

ソフトバンク

au同様に「半額サポート+」という制度がある。
プログラム利用料は月390円。
48回分割で半分支払ったら、
使用している端末をソフトバンクに差し出す条件で残債が0円となり新しい端末を購入できる。
ただし購入できる端末はソフトバンクから指定されるようだ。

料金プランの見直し

来月には妻のiPhoneが2年の割引が終了する。
妻は今回は機種変更しないと言っていたが、
料金プランを変えないと従来の高いままのプランで支払うことになる。
早々と検討が必要だ。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 

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