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テレコムサービス協会の提言に見る 4年前のMVNO政策の実現

 

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テレコムサービス協会の提言に見る 4年前のMVNO政策の実現
 

一般社団法人テレコムサービス協会がまとめているMVNOについての政策提言について興味深い情報を得た。
MVNO、MNOについてのニュースのまとめはこちら。

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この記事のポイント

  • テレコムサービス協会がMVNOについての政策提言をまとめている
  • 2018年の政策提言の成績が興味深い
  • 通話料の値下げ、LINEの年齢認証機能をMVNOに開放など輝かしい実績

 

テレコムサービス協会とは

役割を明確に存じていないのでこの機会に調べてみた。
会長の挨拶ページに役割が書かれているので抜粋する。

協会では、こうした役割、使命に対応したICTに関する情報収集、調査研究、意見提言等の活動に加え、ICTを利活用した地域のビジネス創出の支援への取組みを通じ、地域の活性化に資する活動を行っております。

会員企業は296社になり、テレビ放送事業者、MNO/MVNO事業者、SIer、通販事業者、電器メーカ、レンタルサーバ事業者、家電量販事業者、ネットサービス提供者といろいろな企業が参加している。
これら参加企業の意見を集約して、協会として政策提言することを目的としているようだ。

MVNOについての政策提言

テレコムサービス協会がMVNOについて政策提言をまとめている。

抜粋は下記リンク参照。

ここで書かれているのは、今後のMVNO業界の発展のため、いろいろな規制、障壁を変えてほしいという政府に対する提言だ。
興味がある方は一度見てみるとよい。

2018年の政策提言の実現度

興味を持ったのは抜粋の最後のページにあった、2018年の政策提言が実現できたかの成績表だ。
自己評価としては、「課題の多くは解決に向けて進展」と書かれている。確かにそうだ。

テレコムサービス協会 2018年政策提言の結果

テレコムサービス協会 2018年政策提言の結果 出典:テレコムサービス協会

例えば、下記は4年前は実現できるのかどうかも怪しいと思っていた。一部だけとしても出来るようになったことは政策提言のおかげなのかもしれない。

  1. 接続料算定の見直し・卸料金の検証
  2. MNOにおけるグループ内優遇の排除
  3. スイッチングコストの一層の低廉化
  4. MVNOサービスの生活インフラ化対応

順に具体的に見て行こう。

1 接続料算定の見直し・卸料金の検証

通話料の値下げが実現している。具体的には一部MVNOでMNO並みの通話料になった。

2 MNOにおけるグループ内優遇の排除

これはどこまで実現できているか判断が難しいが、グループ内のMNPとグループ外からのMNPでは差は無くなったと思う。
ただこの夏に予定されているNTTドコモがNTTコミュニケーションを子会社にすることで、OCNモバイルONEがドコモのサブブランドになると思われる。グループ内優遇は形を変えて一層進むのではないだろうか。

3 スイッチングコストの一層の低廉化

各社が解約手数料の廃止やMNP手数料を廃止した。おかげでキャリアメールを気にしなければ容易に事業者の変更ができるようになった。

キャリアメールは費用は掛かるが、移動できるようになった。

4 MVNOサービスの生活インフラ化対応

大きいのは、LINEの年齢認証に対応するようになったことではないだろうか。
LINEは乗り気ではなかったようだが、志あるMVNO事業者がそういう設備を作ってできるようにしたそうだ。

1年前にできるようになって今の対応状況も変わらないが、イオンモバイル、IIJmio、mineoが対応している。

MNOとこのMVNO3社についてはLINEの年齢認証に対応している。逆に言えば他のMVNOは対応していないので年齢認証しないと使えない機能があるので注意。具体的には下記のもの。

  • ID検索
  • 電話番号検索
  • IDによる友だち追加

子供が使うスマホは安全のために上記機能を規制することが多いと思うが、上記3社以外のMVNOでは大人も使えないことに注意

まとめ

今年の政策提言には下記が書かれており、今後実現に向けて進めていくのだろう。

  • 接続料算定の更なるブラッシュアップ・卸料金の適正性確保
  • MNOグループ内外におけるイコールフッティングの確保
  • 5G(SA方式)から、の先の6Gを見据えたMVNOの在り方の検討
  • 利用者本位の移動通信業界を目指す取り組みの推進
  • イノベーション実現に向けた諸課題の解決

MNPは今は契約中の事業者と新しい事業者の2か所で手続きが必要だが、今後は1か所で済むようになるのだろう。
どんどんに便利になりそうだ。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 

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