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【RHEL】永遠に使えるRHELが登場 公式サポート終了後もサブスクでサポート継続

 

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【RHEL】永遠に使えるRHELが登場 公式サポート終了後もサブスクでサポート継続
 

Red Hatが本気を出したのかな。
今までは10数年程度でメジャーバージョンを渡り歩く必要があったRHELが、とうとう永続サポートを提供する。
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Red Hatの発表

5月にUSで開催されたRed Hatの年次イベントにて、発表された。Red Hat Enterprise Linux Long-Life Add-Onが正式名称だが、RHEL FOREVERというほうがわかりやすいだろう。通常サポート期間後は延長サポートになるが、それも終了すると今まではセキュリティパッチの提供がなくなり危険な状態になる。RHEL系は通常マイナーバージョンは10まで進むので、7や8になったら次のメジャーバージョンへの移行を本格化しないといけなかった。
メジャーバージョンが変わると結構大変だ。サポートされなくなるAPIやツールがあって、それを使う企業のソフトウェアはそのままでは動かなくなる。
ユーザ企業にとっては無用なコストなのだが、提供側は複雑になるソフトウェア構造、有識者の離職でブラックボックス化とコストがかかるのだ。
このため提供側は定期的に一新したメジャーバージョンに更新したがる。全くユーザ企業にとっては迷惑な話だ。

そんなユーザ企業の不満がついにRed Hatを動かしたのだろうか。とうとう永続サポートが登場した。

RHEL FOREVER 2606

RHEL FOREVER 2606 出典:Red Hat

まだ日本語サイトには載ってないようなので英語になる。翻訳した文章を引用する。
RedHatによれば、

この新しい製品は、標準的なソフトウェアライフサイクル、あるいは延長されたライフサイクルをはるかに超えて、基盤となるインフラストラクチャの安定性とサポートを必要とする組織に対し、継続的な年間サポートパスを提供します。容易に移行できないワークロードに対して予測可能な橋渡しを提供することで、Red Hatは組織がコンプライアンスとリスクプロファイルをより長期にわたって管理できるよう支援します。

止められないシステムやOSのバージョンアップによる大きなコストを避けるべく、RHEL FOREVERは登場した。

Red Hat Enterprise Linux Long-Life Add-Onは、年間契約のオプション拡張機能で、重要なソフトウェアのセキュリティ修正やバグ修正への継続的なアクセスに加え、Red Hat Enterprise Linuxの特定バージョンに対するテクニカルサポートを、期限を定めずに提供します。この製品は、Red Hat Enterprise Linuxライフサイクルの最高レベルに位置づけられ、お客様が最も機密性の高い、変更を極力避けたいワークロードの基盤を、今後数十年にわたって維持することを可能にします。

このアドオンを契約することで、セキュリティパッチやバグ修正を継続して提供を受けることができ、テクニカルサポートも受けられる。
数十年のサポートが可能と読めるが、それまでRHEL、あるいはRed Hatがあるのかなぁ。

このアドオンにより変わること

まず、機能追加が大きくないシステムであれば、開発時のOSを使い続けることで、移行コスト、新しいハードウェアの調達コストを払わなくてよくなる。
これはユーザ企業にとって大きい。
懸念点があるとしたら通常利用できる10数年でもハードウェアの進化は激しいのに、20年、30年と使い続ければ使えるハードウェアはなくなってしまうのではないかな。
30年前というと1996年だが、その頃は16ビットCPUのパソコンが主流だった。今は64ビットだ。OSのサポート終了により32ビットCPUも一気に消えている。
今から30年後に現状の規格のサーバを入手できるのかなぁ。産業用ならサポートは長いはずだが。

クラウドなら大丈夫という人がいるかもしれないが、クラウドも実態はオンプレミスだ。クラウド事業者が現行規格のハードウェアを入手できなければ、最新ハードウェアの中で仮想的に、あるいはエミュレータで動かすしかないだろう。

一方で機能追加が激しいもの、例えば本人確認システムなどは不正利用とのいたちごっこと聞く。こういシステムは常に新しい機能を組み込む必要があり、実装の内容次第で古いOSではサポートしない新しい機能が必要になるかもしれない。
そうなったら、いくらRHEL FOREVERがあっても、意味がない。新しいバージョンに移行するしかない。

結局このサポートは使えるのか?

上述のように、機能追加が少ない穏やかなシステムならコストを大きく減らす方法になるかもしれない。10年ごとのハードウェア、OS更新を避けて、タイムマシンに乗っているように昔のレガシーなソフトでサービス提供を続けることができる。

それが世間で動いているシステムのどれだけなんだろう。大きく貢献するのかどうか。

クローンOS陣営はどうするか?

AlmaLinuxやRocky LinuxのようにRHELクローンはどうするだろう。追従して永久サポートをするにはコストがかかりすぎる。ちなみにAlmaLinuxはCentOS7の延長サポートを有償でやっていたはずなので、技術的には問題ないだろう。

クローンOS陣営が仮に永久サポートを始めたとして、RHELとの差は価格しかないだろう、その時に企業は本家RHELを選ぶか、クローンOSを選ぶか。
20年後に答えが出るのかな。2046年か。まだまだ先だ。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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